個展まであと2日!!
ついに、今年の個展『たんくるくるてん』が26日(火曜日)から始まります。
新作ペン画の他、今年から挑戦している木口木版の作品を初展示!
いつもの粘土作品もあります。
そして、すでに売り切れていた『茸帽子道中見聞録&燦然世界』の日本語版の本を30部再版!!
今年の作品のポストカードは、裏面に文章付きで、ペン画セット、木口木版セットでのセットと、バラでの販売もします。
ちょっと前の作品も持って行くので、以前の個展で見逃した方もぜひぜひどうぞ〜!
個展の追込み絶好調!今日も作品が生まれています。
ぜひぜひ会場にお越しくださいませ〜!ぼくは毎日いるので会場で会いましょうっ!
武田尋善 個展「たんくるくるてん」
2014/8/26(tue)-8/31(sun)
11:00-20:00(最終日は18:00まで)
2F ACT3
最終日8/31は14:00〜ライブドロウイングパフォーマンス『異次元パレット』やります。
The Artcomplex Center of Tokyo
アートコンプレックスセンター
〒160-0015 東京都新宿区大京町12−9
12-9, Daikyo-cho, Shinjuku-ku Tokyo
tel/fax: 03-3341-3253(2Fのギャラリー直通)
http://www.gallerycomplex.com/
info@gallerycomplex.com
インド通信
まだインターネットも登場していなかった1978年からインド情報を発信しているインド通信というミニコミ誌があります。
まだ18、9歳のころ、ヒンディー語の専門学校に通っていて、そこの先生もインド通信のスタッフだったので、たまに発送作業のお手伝いというか、邪魔しに行ったことがありました。
いま思うと、早々たるインド関係者の方々がそろっていたけど、よく分からない若くてバカいぼくなので、なんか恥ずかしいことばかり言っていたと思います。
そのころ、初めてのインド行きから帰ってきたばかりということもあって、マドゥライについての記事を書かせてもらったことがありました。
それから早18年!!インドの呪いが全身にまわり、マサラワーラーになってしまった僕は、インド通信の発送作業のときに出会った方々といろんなところで再会しました。インドの縁ってのはすごいものです。
そして、タミル語の袋井先生からの依頼で、インド通信に載せる袋井先生の文章に挿絵を描くことになりました。
舞台はケーララの田舎でのお話。主人公はいつも笑っているジョイくん。
全三話で、すでに二話までは終わりました。次回3話で完結です。
とても可愛くておもしろいジョイくんの物語、ぜひ読んでみてください。
ぼくの手元にも掲載のインド通信が数部あるので、お会いした方は直接見てくださいね〜。
いつでもどこれも読めるものではないですが、購読ご希望のかたはこちらからどうぞ〜→http://homepage3.nifty.com/~mariamma/india.htm
雨がつづいて、喜ぶのは
雨が何日も続いて、いやですねえ。
ジメジメするし、外に出たら濡れるし、なんか頭がポワ〜っとするし。
雨は憂鬱だなあ、と思っていたのですが。
前に、フンデルト・ヴァッサーの展覧会を見た時、雨の絵がたくさんあった。
彼は雨が好きで、雨の日はものが美しくなると言っていた。
たしかに、雨に濡れたものは鮮やかでつやつやして、葉っぱも木も看板もポストもとても奇麗になる。
雨の音も、せわしない心を落ち着かせて、いいときもあるなあ。
こんなときは、屋根の下でコツコツ絵でも描くのがいいんだな。
ところで、木口木版は木の切り口に彫るので、木の形によって絵の形が決まる。
ぼくは、何を彫るかというのを先に決めないで、木の形から考えるのが好きです。
木の形は、ほんとにおもしろい。
これを、彫る前にやすりをかけたりしながら、木をじっくり触って、眺めて、何を彫ろうかなあ〜と思う。
じつは、彫る前の木目がすでに美しい。
ほんとにきれいでボケ〜っと眺めてしまうくらい。
でも、そこに墨を塗って、下絵を写してから彫る。
この前使った木は、また変な形で、小さい木だったので、この形はどうしようかなあ〜と思って、こうなりました。
ほんとに小さい、消しゴムくらいの版木です。
丸まっている部分が傘みたいなので、傘にしてみました。
木口木版
すっかりツイッターやFaceBookばかりで、全然更新していなかったこのブログです。
ちなみに、ツイッターはこちら→https://twitter.com/takedawala
FaceBookはこちら→https://www.facebook.com/hiroyoshi.takeda
です。
もう、去年の個展以来全然更新してなかったのだけれど、その後もいろんなことがありました。
絵も、ちゃんと描いています。
そして、新しいことを始めました。
個展のときに来てくれた友達に「銅版画をやってみたらどう?」と勧められたことがありました。
銅版画、実は前々から気になっていたんだけれど、道具ややり方などなど、複雑で全然分からない。
ちょっと調べてみると、作品はすっごく魅力的だけれど、高価なプレス機がないと自分で刷ることもできないみたい。
う〜ん、とりあえず銅版画教室なんかに顔出してみようかなあと思っていたら、また別の友達から「木口木版が向いてるんじゃないの?」と言われたのを思い出した。
木版っていうと、彫刻刀で木を彫って刷るやつでしょ〜?と思ったのだけれど、調べてみたら、木口木版はちょっと違う。
道具も違うし、彫るのが木の板じゃなくて、木の切り口。
だから木口木版。
道具の使い方も分からないので、思い切って教えてもらいにいくことにした。
銅版画を習いに行こうと思ったのと同じ工房で木口木版も教えてもらえるそうなので、飛び込んでみた。
そしたらこれがまた面白いのなんのって、夢中になってしまった。
木は柘植の木で、将棋の駒と同じ木。
とっても固い。そして、木の輪切りを使うので、いかにも「木を彫ってるぞ」って感じがする。
ペンで絵を描くようになって、木を描くのが楽しくなり、道を歩いていても木ばかりに注目していたのだけれど、その『木』そのものを彫るというのがまた楽しい!木に、木を彫ったりしている。
道具は、西洋の彫刻刀『ビュラン』というのを使う。
この形がまた面白くて、一見すると何の道具だかわからない。
手にすっぽり収まるところもかわいくて、ちょっと口琴みたいな存在感。
これで木の切り口を浅く細く、細かく彫れる。
なかなか慣れないで、力を入れすぎて指が痛くなったり、彫りすぎちゃったりするけれど、新しいことっていうのはやっぱり楽しい。
高校の美術の時間以来、みんなで同じ場所で制作をしているということもなかったので、新鮮で集中できる。
教室といっても、自由に作って、分からないことを教えてもらうっていう感じなのもよかった!
作るたびにいろいろ発見があって、おもしろい!
正直、前は版画にはどうしても『複製』という感じがあって、絵よりも下に見ていたところがあったと思う。
でも、やってみると、これは深くて、普通の絵ではできない絵が作れる。
そして、道具のメンテナンスや、使い方、紙の選び方に刷り方などなど、いろんな技術が必要になってくる。
前は、職人的な技術なんてつまらない!とか思っていたけれど、ここ数年、インドの古典芸術などに触れる機会が多いこともあって、技術は決して不自由なものでもつまらないものでもないと思うようになった。
また、「一つしかない物」「輝かしい個性」なんていうものだけが最高っていう感じにもちょっと疑問を感じてもいたので、いいタイミングだったと思う。
まだまだ始めたばかりだけれど、夢中で作ってます。
おもしろい〜〜〜〜〜!
個展「とりのつえ」無事終了
個展、9/1に無事終了しました!
いままでの個展のなかでも、いちばんたくさんの方に見ていただいたと思います。
展示していた作品は、絵も旅人達も本も、ほぼすべて完売しました!
こんなの初めてです。
みなさま、ほんとうにありがとうございます!!
たくさんの感想もいただいて、涙が出そうなほどうれしいです。
その中から、去年の個展にも来てくださった三谷さんのブログを紹介します
http://apakaba.exblog.jp/20699829/
こうして客観的に書いていただいて、ああ!そうか!それでかー!と、自分で納得することもいろいろあって、また面白いです。
もっともっと絵を描きたい気持ちになってます。
そして、最終日の異次元パレットのパフォーマンスは丸ごと動画があるので、どうぞ!
個展の後、山口県の福楽寺というお寺に絵を描きに行っています。
ちょっと事情があって一時帰宅してましたが、また明日から山口に戻って、お寺に飾る絵を描いてきます!
最近の絵では、植物をたくさん描きました。
インドのケーララでの森体験、深い森の闇、アフリカの映像からのインスピレーション、音楽からのインスピレーション
植物を描くのって、とても楽しいです。
葉っぱとか、同じようなものを大量に描かないといけないので手間は掛かるけれど、細部が全体と同じ形をしていたり、思いも寄らぬ枝の広がりをしていたり、実はみえない根っこが巨大だったり…
それから、外を歩いていても植物が気になってしょうがなくなりました。
ちょっとしたものでも、果てしなく美しかったりして、まだまだ世の中はおもしろいことだらけです。
これから、もっともっと絵を描きたい!
たくさん描くので、よかったら、ぜひまたご覧下さい。
ではではっ!