夏だぜボン!ボン!ボン!

とても暑い気持ちよく晴れた日に、凍りつくような感覚を感じてしまうのはなんでだろうなあ。

原爆の投下があったり、やはり同じような晴天の日に突然大空襲がはじまったり、あるいは大地震が起こったり。

どれも自分が体験したことがあるわけじゃないんだけど、なぜか良く晴れた暑い日にそういうものを連想してしまう。

お盆もあるし、怪談ももりあがるし、日本の夏って死を感じる季節なんだな。
普段死から遠ざかって無視しているような状態だけど、たまには死を見つめたり考えたりすることは、生きることを考えるのと同じくらい大事なんだな。ていうかより元気に生きるためには死を感じるべきなんだな。

ところで、こないだ花火大会に行ってきました。
花火は、すばらしかった。
でっかい空にドカンと散らせて大勢の人をタダで楽しませるなんてなんて素晴らしいんだ。
土手でも家の庭や屋根からも大勢の人が楽しんでいた。

ただ、あの場所とりというやつはなんなんだろう。
始まるずっと前からブルーシートを敷いて、自分と仲間の場所を取っている。
ただ取るならまだいいけれど、机や椅子まで持ち出しちゃって、取ってる場所も、座ってる人数にくらべて無駄に広い。
土手でやってる花火だけれど、混んでくるともう座るところを見つけるだけで大変なことに!
それでも居場所を探して右往左往する人たちを尻目にまるでブルーシートの上を自分の家のように死守する。

そんなもんで、なんとか座れそうなところに座ってみたら、後ろの人が凄い剣幕で怒ってきた。ブルーシートも敷いてないし空いてるところにチョっと座っただけなのに、まるで自分の寝室に勝手に入られたみたいにカンカンに怒ってる。
ビックリして、場所を変えたよ。
楽しみに来るところで他人が近くに来ただけで目つり上げて怒るなんて理解できない。
ブルーシートの場所とか前から座ってるとか自分とか友達とかそんな狭い範囲の中でだけ楽しくやって、他人をまるで野良犬のように寄せ付けないって、ど〜なんだろう?セコすぎる。

でも、これって他のことにも言えるんじゃないかな。
それは家とか国とか宗教とか思想とか人種とかジャンルとかスタイルとか…

もっと他人とか自分とか狭いワクを越えて、自由に楽しくやればいいのにね。
座れない人をできるだけ座れるように、ときには席を譲ったり、詰めて座ったり、余ってるとこがあったら声をかけてあげたり。

そうすれば国境も戦争もなくなるんじゃないの?

と、いいつつおれもまだまだセコい!
もっと太っ腹なでっかい人間にならなきゃなあ。