雨がつづいて、喜ぶのは

雨が何日も続いて、いやですねえ。
ジメジメするし、外に出たら濡れるし、なんか頭がポワ〜っとするし。
雨は憂鬱だなあ、と思っていたのですが。


前に、フンデルト・ヴァッサーの展覧会を見た時、雨の絵がたくさんあった。
彼は雨が好きで、雨の日はものが美しくなると言っていた。


たしかに、雨に濡れたものは鮮やかでつやつやして、葉っぱも木も看板もポストもとても奇麗になる。
雨の音も、せわしない心を落ち着かせて、いいときもあるなあ。
こんなときは、屋根の下でコツコツ絵でも描くのがいいんだな。


ところで、木口木版は木の切り口に彫るので、木の形によって絵の形が決まる。
ぼくは、何を彫るかというのを先に決めないで、木の形から考えるのが好きです。
木の形は、ほんとにおもしろい。
これを、彫る前にやすりをかけたりしながら、木をじっくり触って、眺めて、何を彫ろうかなあ〜と思う。
じつは、彫る前の木目がすでに美しい。
ほんとにきれいでボケ〜っと眺めてしまうくらい。


でも、そこに墨を塗って、下絵を写してから彫る。


この前使った木は、また変な形で、小さい木だったので、この形はどうしようかなあ〜と思って、こうなりました。

ほんとに小さい、消しゴムくらいの版木です。
丸まっている部分が傘みたいなので、傘にしてみました。



雨の日でもカエル達は楽しそうだなあー!