みやげ1

インドやメキシコの建物や彫刻に心奪われた中学生〜高校生のころ
美術の授業でアステカの壁画みたいな絵を描いて、なぜか頭がおかしいと思われたこともあったなあ。
クラスメイトから『宇宙人信じてる?』とか聞かれた。

美大に行きたかったけど、美術の予備校があるなんて知らなかった。
美大の試験問題の作品もつまらない。
結局インドを選び(メキシコよりインドが勝ってしまった)ヒンディー語を勉強しにいった。
遠回りだけど自分で絵を描く道をみつければいいと思った。
中学生のころに見たマドゥライのミーナークシー寺院に行く事ができた。
素晴らしい西インドのワルリー族の壁画にも感動した。
人間って、意外とすごいものが作れるんじゃないか!?




描きたいものがインドだったからインドばかり
それが土台になった。
どんなものを描いてもなんだかインドっぽいと言われるようになった。


あるとき、これはどうなのか?と疑問に思った。
インドからもだんだん離れていった。


抽象をかじったり、アヴァンギャルドに憧れたり、いろいろ試してみた。
それぞれ、面白い!
しかし、それでも『インドっぽいよ』と言われることがあった。


アートのマニアみたいな人は、大体ものを見ると何かに似ているという。


あるとき「日本人なんだから、もっと日本的なものを描け」と言われた事がある。
これには強く反発。
だって、子供のころからおれの周りに日本的なものなんて、何かあったっけ!?



しかも、ぞくにいう日本的というのは浮世絵とか禅みたいな、外人が認めたものじゃないの!?
外人に売るための『みやげ』なんじゃないの!?


つづく